物理学入門 2019 2 11

書名 Newton 2019 3 「なるほど物理入門」

 ここでいう「物理入門」とは、
古典物理学のことで、高校の物理学です。
 もちろん、Newtonなので、
豊富な図解で、興味引く話題が多いので、
誰でも、おもしろく物理学を学べます。
 一方、学校の物理学の教科書は、退屈なものが多く、
たいていの人が、物理学を嫌いになります。
 しかし、Newtonの「物理入門」ならば、
たいていの人が物理学を好きになるでしょう。
 学校の教科書は、勉強を嫌いにする仕掛けが随所にありますが、
本屋にある本は、楽しく学べる本がたくさんあります。
 いっそのこと、教師が本屋に行って、ちょうどよい本を見つけたら、
それを教室で使えば、勉強嫌いの子供が減ります。
 子供に「退屈」を強いると、すぐに拒絶反応が出て、
もう勉強しなくなります。
最初は、「楽しい」や「おもしろい」から入るべきです。
 前置きが長くなりました。
まずは、「作用・反作用の法則」から始めましょう。
 この法則は、古典物理学では、重要な法則ですが、
これを文章で説明すると、たいていの人が拒絶反応を示すでしょう。
 そこで、Newtonでは、迫力ある絵から始めています。
スカイダイビングで、飛行機から飛び降りたばかりの人と、
眼下に広がる美しい地球が描かれていて、
まるで写真のように躍動感と美しさがあります。
 まずは、迫力ある絵で読者をひきつけておいて、
左端に「作用・反作用の法則」の解説、
右下に「万有引力の法則」の数式があります。
 「スカイダイビング中は、
地球も人間に引っ張られている」という、
まるでスポーツ新聞のような見出しで、
読まずにはいられないような誘惑で、
読者を引き込んでしまいます。
 この法則の説明は、スカイダイビング中は、
地球が人間を引っ張る力(重力)と同じ大きさの力で、
人間も地球を引っ張っているとあります。
 もちろん、地球の質量は、極めて大きく、
人間の体重は、極めて小さいので、
人間が地球を引っ張って地球が動くとしても、
地球の動きは極めて小さく、限りなくゼロに近いでしょう。
 しかし、人間程度の大きさでも、
質量が極めて大きいならば、
地球を大きく動かすことができます。
 たとえば、超新星爆発でできた「中性子星」のような素材ならば、
角砂糖一個でも、地球を大きく動かすことができるかもしれません。
 ブラックホールならば、
たとえ、微小なサイズでも、地球に対抗できるかもしれません。
 まず興味を引く。
そして、楽しくなる。
これが教育であり、「退屈」は教育ではありません。

































































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